街の灯

令和になり今年の6月は気温の変化があわただしい毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

少し早い初夏の高知も、朝夕はまだ肌寒く、体調を崩す利用者も多いようです。

そんな暑さも熱さに変えて、昨年からこの時期には市のご厚意による、高知ファイティングドックスの試合を観戦してきました。何の因果か昨年同様、対戦相手は徳島インディゴソックスです。

しかも今年はペナントレース前期日程終盤であり1位・2位の2チーム。徳島にはM1が点灯しており、高知には負けも引き分けも許されない状況です。

しかしここ数日間、高知の勢いは止まらず!結果、高知の勝利に!!

利用者も大喜び。良い気分転換になりました。

 

さて、観戦試合はナイターゲームなのですが、自由の多いホーム生活の中でも、利用者にとっては夜の街は特別のようです。

行き慣れた高知市内やいの町内の街並みも、夜になると姿を変えます。

利用者の一人は数十年ぶりに夜の街に出かけ、昔はなかったコンビニの灯りがとても新鮮と話し、また利用者の一人は街灯の少なさに高知の衰退を感じていました。

そんな車内で繰り広げられる話題を耳にすると、私たち支援者がなかなか感じられない利用者の「社会に出ること」への不安を垣間見ることが出来ます。

私たちが見慣れた街の灯も、利用にとっては華やかで色とりどりの異世界ですし、それは魅力的でもあり、大きな不安でもあります。

我々の支援はどうしても勤務時間である「昼間の側面」が多くなってしまいますが、「夜間の側面」もとても重要です。今回のような側面を踏まえた「様々な側面」を理解した支援を進めていくことも、本人が思い描く「自立」への足掛かりとなるのではないかと感じたことでした。

今回の外出は、ただの外出支援だけでは感じられない側面を、改めて確認する良い機会となりました。

今後も、色々な経験と、様々な機会を考慮し、利用者に寄り添った「ホームいの」を目指していきたい所存です。